イベントに向けた改作いろいろ(4)-『ライトブーメラン』
これは、作りやすさを優先させた改作です。ハサミがやっと使える程度の幼児でも作ることができるというのが「ライトブーメラン」の触れ込みですが、テキスト集の原図には難点がありました。「ライトブーメラン」では、15cm×1.5cmの単翼を2枚切り抜くのですが、原図では単翼2枚が真ん中でつながっているので、中央を直線で切り離す必要があります。これが大人にも結構難しい。学童用のハサミは刃が短いということもあって、なかなか真っ直ぐには切れません。ブーメランの場合は、2枚の単翼が同じ形状で、かつ同じ大きさであることが望ましいのですが、原図では同じになりにくいという欠点があったのです。その後は、2枚の単翼の間を空けて、まず、2枚を切り離し、その後、それぞれをきれいに切り抜くように改良してあります。
また、2枚の単翼を中央で十文字に結合するのに、一番簡単なのはホッチキスで止める方法ですが、針が刺さると危険だ、という指摘もあって、科学館では両面テープを使用していました。糊付けでも構わないのですが、糊付けの場合は乾くまで待つ必要があるほか、濡れるので、紙が伸びたり、縮んだりして、歪みが出る欠点もあります。両面テープは簡単なのですが、子どもたちにやらせてみると、結構、大変です。まず、適当な長さに切る、という指示がダメです。必ず、これでいいか、と聞いてくるのでかえって手間がかかります。かといって、何センチくらい、という指示では、ものさしできちんと計りだすので、これも時間がかかります。その上、両面テープは、一人1個宛というわけにはいかない事情も、混乱に輪を掛けます。
結局、今回は徹底して簡素化するために、15cm×1.5cmの単翼を全数、カッターで切り出し、さらに一方の単翼の中央には、1.5cm×1.5cmに切った両面テープを貼り付けておくという事前加工をしました。工作は、両面テープの剥離紙をはがして、2枚の単翼を十文字に張り合わせるだけで、1分もかかりません。実際は、うまく飛ばすのが難しいので、慣れるまで時間が掛かることと、慣れてしまうと飛ばすのが楽しいので、いくらでも時間は使えます。そうは言っても、張り合わせるだけの工作では手持ち無沙汰なので、名前を書くついでに、クレヨンで適当に模様を描いてもらうことにしました。それでオリジナル・グッズに変身です。イベント会場は、大きなホールだったので、ブーメランを飛ばすのには好適でした。何しろ簡単で、しかも厚紙があればよいので、極めて安くできる上に、すぐに補充も可能です。「ライトブーメラン」は、イベントでの、いわゆる「(刺身の)ツマ」に最適ではないでしょうか。
*[ライトブーメラン]改作テキスト「boocardr.pdf」をダウンロード
